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高森明勅
2018.2.16 22:00

週刊新潮の取材

先日、『週刊新潮』の記者から、眞子内親王殿下の
ご結婚延期を巡り、取材を受けた。

今、発売中の2月22日号の記事にする為。

記者本人に悪気がないのは分かる。

でも無知という以前に、感覚がかけ離れ過ぎて、
話がまるで噛み合わない。

不快感だけが残った。

これまで私は、様々なメディアから取材を受けてきた
(勿論、同誌も含めて)。
しかし、こんな経験は初めて。
それでも記者は、「
発売2日前に発言内容をチェックして下さい」
と依頼していた。

が、そのままナシのつぶて。

これも珍しい。

普通、誌面に発言を採用しない時でも、最低限、予めその連絡は
あるものだ。
念の為、発売後に立ち読みしたら、
私のコメントはどこにも
見当たらない。

むしろホッとした。

こんな記事に私の名前が出なくて良かった、と正直に思う。

記事中、特に麗澤大学教授、八木秀次氏のコメントには驚いた。
例によって、皇族に対して“上から目線”で、結婚相手は金持ちを
選べといった、
鼻持ちならない差別意識丸出しの発言。
しかも、内親王、
女王方を繰り返し「女系の皇族」と呼んでいる。

いやいや、眞子内親王殿下をはじめ皆さま「男系の女子」
でいらっしゃる。

今の皇室に「女系の皇族
」なる方は存在しない。

皇室知識の“初歩の初歩”も弁えていないのか。

どうやら八木氏は、これまで「女系」の概念も理解できないまま、
議論していたようだ。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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